過食と嘔吐から救われた私の大切な一言

私は一度だけ心理カウンセリングを受けたことがあります。
それは大学4年のときでした。

興味本位で体験したエステサロンの痩身コースで
体脂肪率が27%あると知ったことをきっかけにダイエットを始めました。
そのエステサロンに通った4か月間で13キロ痩せましたが、
エステを退会後に体重管理が厳しかったことからの解放感や痩せたことへの達成感で
ずっと我慢していた甘い物が食べたくなりました。
それから、毎日いろいろなスイーツを食べ始めましたが、
美味しいと感じるより、たくさん食べて心を満たそうとしていると同時に
せっかく痩せたのにまた太っていくことへの恐怖感を感じ、嘔吐するようになりました。
嘔吐するとまたお腹が空き、また嘔吐しての繰り返しが始まります。

そんなとき、大学の同級生が心理カウンセリングを勧めてくれました。
カウンセリングを受ける前は何を話すのか、何を言われるのか緊張していたことを覚えています。
実際のカウンリングは5分~10分程で終わりました。
その間カウンセラーはただ私の話を聞いてくれ、何も言いませんでした。
私が話し終えると、カウンセラーは
「あなたはよく自分の弱さを理解していると感じました。
そこまで自分と向き合えていますから、あとはきっとちゃんと解決できると思います。
自分の弱さを受け入れてください」
とだけおっしゃいました。
この言葉から私は
カウンセラーが解決するのではなくて自分自身であること、
自分の価値は自分の体型に左右されるものだと思わないように心がけよう
と決心しました。

それから、そのカウンセリングに通うことなく、過食と嘔吐も徐々に減っていき、
現在では結婚し、子どもも生まれる予定です。今は悩み相談までしてくれる江東区のエステに通ってゆっくり体調を整えています。
カウンセラーのあの言葉は今でも忘れられないほど、私の価値観を変えてくれました。

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