私の不摂生が原因で、寝ることも食べることも出来なくなったことがあります。
精神科に行って、お薬を貰いたかったのですが、行くことが出来ず一人で悩んでいました。明日は死んでいるかもしれないと思いながら。
そんな時に、友人がプレゼントしてくれていた１冊の物語を読み始めました。ブラジル人の作家が書いたものです。
何をするにも、体が動かず、毎日じっとしているだけで精一杯だったのに、その本にどんどん心惹かれていき、気が付くと夢中で読んでいました。
心から感動し、その後も同じ本を何度も何度も読みました。本にラインを引き、気に入った言葉をノートに書き写し、それを傍に置き、いつも」読んでいました。
その時に、私が自分自身の精神科医になろうと決めました。自分の心は自分にしかわからないと思ったからです。
天気のいい日は、外に散歩に行きました。絵を描いたり、何を食べるか真剣に考えたり、１日のすべての時間を大切に過ごすようにと、自分に語りました。心の状態を知るために、日記を書くことも薦めました。
１年がたった頃、まだ１日中、安定した気持ちでいることは出来ませんでしたが、少し暗闇の中から抜け出せたような気がしました。本当に元気になれたと感じたのは３年後でした。

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