自分の心の状態がちょっとおかしいと感じ始めた私は、数か月後、心療内科と精神科の両方があるクリニックに行ってみました。
私は独身の40代で、親も高齢になっていたので、自分のことは自分で何とかしなければならないと思っていました。相談にのってくれる友人もいましたが、つらい気持ちを話された相手は、やはり心に負担を感じてしまうのではないか、プロにならそのような気遣いなく話せると思ったのです。
話を始めた私は涙が止まらなくなり、言葉に詰まることもありましたが、先生は時間をかけて話を聞いてくださいました。
軽度のうつ状態であると診断されました。薬を処方していただき、定期的に通院するようになりました。その時の状態を話すことで、気持ちが楽になるということもありますが、たくさんの薬の中から、症状に適したものを選び、量も調節して服用することで、ずいぶん助けられました。
同時期、知人に勧められて、グループカウンセリングのようなものにも参加してみましたが、なんとなく宗教的な雰囲気がして違和感を感じ、一回の参加費が5千円というのも負担でやめました。知人はそのグループカウンセリングで救われたという話ですが、私には合わなかったようです。
カウンセラーの中には、自称カウンセラーという感じの人もいると思うので、私はやはり公的な資格を持った方によるカウンセリングで心のケアをしてもらうことをお勧めします。